鹿児島でカモ大量死、農薬原因か 基準の860倍

鹿児島でカモ大量死、農薬原因か 基準の860倍 産経新聞(2/28付)

鹿児島県は27日、同県出水市のツルのねぐらなどでマガモやオナガガモ83羽が死んだり衰弱したりした状態で見つかったと発表した。うち7羽を検査したところ、消化器官に残されたコメから高濃度の農薬が検出された。

 県によると、検出された農薬は稲作には使われない。意図的にねぐら周辺に農薬がまかれた形跡もなかった。濃度は基準値の860倍。県は、カモが何らかの原因で農薬が付着したコメを食べたとみている。

 83羽はいずれも21日朝、干拓地にあるねぐらやその周辺で発見された。出水市は国内最大のツル越冬地で、昨年11月以降、鳥インフルエンザに感染したツルやマガモが確認された。今回死亡したカモも感染の有無を調べるため検査。大量死だったため、国立環境研究所(茨城県つくば市)や鹿児島県環境保護センターで調べていた。 

ナベヅル5羽が長期越冬 四国中央・土居

ナベヅル5羽が長期越冬 四国中央・土居 愛媛新聞(3/5付)

昨年秋に愛媛県四国中央市土居町の田に飛来したナベヅル5羽が、約4カ月もとどまり越冬している。本格的な春の到来を控え「冬の使者」が北へ帰るのも間近だが、近くの住民らは「少しでも長くいてくれれば」と優しく見守っている。

 約15年間観察を続けている地元の野鳥愛好家、伊藤貞夫さん(74)によると、今シーズンは昨年11月8日に飛来が初確認された。3月4日現在で117日目となり、これまでの最長だった107日間(2001年12月1日~02年3月17日)を抜いた。
 今回飛来したのは親子とみられる3羽と、別の2羽の2グループ。伊藤さんは「西条市や西予市などに飛んでいくことがあるが、良いねぐらがないのか夜になると戻ってくる」と話す。

隠岐の田んぼにマナヅル

島根)隠岐の田んぼにマナヅル 朝日新聞(2/26付)

隠岐の島町都万の田んぼに今月中旬、マナヅルがいるのを、同町港町の林博美さん(79)が撮影した。エサを探している様子だったという。

 同町卯敷の自然公園指導員、野津大さん(70)によると、マナヅルは全長約130センチ、頭や首の後ろが白いのが特徴。ロシア南東部や中国東北部で繁殖し、越冬のため日本や朝鮮半島などに渡る。鹿児島県の出水平野が越冬地として有名。

 野津さんは「例年、隠岐にも数羽が来ているが、今季は初めて。そっと見守ってほしい」と話している。(井元茂)

北帰行中のマナヅル、対馬で一服

北帰行中のマナヅル、対馬で一服 読売新聞(2/7付)

シベリア方面などに北帰行しているマナヅルの群れが、対馬市上県町などの田んぼに次々と飛来している。 1982年から観察を続けている近くの元県職員山村辰美さん(70)によると、今季は、鹿児島県・出水平野からの北行帰が始まって以降、飛来が確認されているという。

ソデグロヅル、中島で越冬初確認 希少種、定着に期待

ソデグロヅル、中島で越冬初確認 希少種、定着に期待 北國新聞(2/6付)

北極海沿岸に生息するツルの仲間で、日本に飛来するのはまれな「ソデグロヅル」が、七尾市中島地区で越冬したことが確認された。県希少生物研究会代表の時国公政(こうせい)さん(73)=同市大津町=によると、ソデグロヅルの越冬は県内で初めてという。住民は中島地区が希少なツルの越冬地として定着するよう期待を込めて見守っている。

 いしかわ動物園(能美市)によると、ソデグロヅルは世界に約3千羽しか生息しておらず、赤いくちばしと足のほか、翼の先が黒いのが特徴となる。越冬のため中国に飛来することが多いが、悪天候などで迷った個体がまれに日本にやって来る。

 昨年11月下旬に地域住民が中島地区の田んぼで見つけ、これまで、中島地区で餌を探す姿や周辺の田んぼをねぐらにしていることが確認されてきた。5日は田んぼで餌をついばむ姿が見られた。3月ごろに繁殖地のロシア北東部などに戻るという。