北帰行のツル、五島にふらり 天候悪化で立ち寄りか

北帰行のツル、五島にふらり 天候悪化で立ち寄りか 西日本新聞(3/12付)

五島市岐宿町松山地区の田んぼで羽を休めていたナベヅル3羽が11日、天候の回復を待って、北帰行を再開した。

 ナベヅルは強風だった10日朝、同地区の中村利夫さん(66)が田んぼで餌をついばんでいる姿を見つけた。市の自然環境啓発施設「鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター」によると、ナベヅルは鹿児島県出水市で越冬していたとみられる。繁殖地のシベリアなどへ帰る北帰行では通常、五島上空を通ることはほとんどないが、3羽は天候悪化で五島に立ち寄った可能性があるという。

 中村さんは「大きかったし、30年ほど前に5、6羽が降り立ったのを見ていたのでナベヅルだと思った。元気に渡っていってほしいですね」と話していた。