吉兆飛んで来た 深谷に絶滅危惧種のナベヅル

吉兆飛んで来た 深谷に絶滅危惧種のナベヅル 埼玉新聞(1/1付)

深谷市内の川に絶滅危惧種のナベヅル(鍋鶴)が飛来し、話題を呼んでいる。

 日本野鳥の会によると、ナベヅルは中国東北部やロシア東南部などで繁殖し、朝鮮半島や西南日本、中国揚子江流域などで越冬する。世界の生息数は1万羽程度と推定され、鹿児島県出水市で約9割が越冬するといわれる。埼玉で確認されるのは極めて珍しい。

 川の土手には、連日大勢のアマチュアカメラマンが集まっている。市内から訪れた男性(76)は「まさか深谷でナベヅルが撮れるとは思わなかった。本当に驚いたが、来年はいい年になりそう」と笑顔で話した。