ナベヅル、柴山潟に飛来 田んぼで羽休め

ナベヅル、柴山潟に飛来 田んぼで羽休め 北國新聞 (1/27付)  
国のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されているナベヅル6羽が26日、加賀市の柴山潟干拓地に飛来した。

 加賀市鴨池観察館によると、ナベヅルは冬にシベリア方面から南下する渡り鳥で、体長約1メートルの体は灰黒色で頭と首の部分が白い。国内では鹿児島県の出水(いずみ)平野が渡来地として知られ、石川県内にまとまった数が飛来するのは珍しいという。

 ナベヅルを確認した加賀市塩屋町の愛鳥家寺谷泰彦さん(61)によると、ナベヅルは早朝、コハクチョウの群れと一緒に田んぼで羽を休ませていた。寺谷さんは、柴山潟干拓地で近年、ナベヅルの目撃数が増えていることを紹介し、「新たな越冬コースになっているのではないか。希少な鳥なので、遠くから見守ってほしい」と話した。

マナヅル100羽、羽休め 武雄市武内町

マナヅル100羽、羽休め 武雄市武内町 佐賀新聞(1/27付)

武雄市武内町柿田代の池ノ平地区の田んぼに、25日夜から26日にかけてマナヅル約100羽が飛来した。

野鳥の専門家は、国内最大のツルの越冬地、鹿児島県・出水平野からの「北帰行」の途中、羽休めのために立ち寄ったとみている。
 池ノ平地区の北川敏行さん(64)は、25日夜に「聞いたことがないような鳴き声がした。翌朝、見てみたらツルが群れていた。初めてのことでびっくりした」という。ツルは田んぼでエサをついばんでいた。
 日本野鳥の会の宮原明幸県支部長は「出水のツルの北帰行は20日に始まっており、繁殖地のシベリアなどに帰る途中、羽休めのために降りたのだろう」と話す。県内に立ち寄ることはあるが、「こんなに早い渡りは珍しい」という。例年は2月上旬だが、暖かい陽気が続いたために早まったようだ。