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居残りマナヅル1羽
だんだんと新しい羽が出てきているのが分かります

大型野鳥の餌場確保策考える 徳島市でフォーラム

大型野鳥の餌場確保策考える 徳島市でフォーラム  徳島新聞(7/3付)

コウノトリやナベヅルなど希少な大型野鳥の飛来が徳島県内で増えていることを受け、生息地や餌場となる田んぼの生物を増やす取り組みについて考える「コウノトリ・ナベヅル徳島フォーラム」(実行委主催)が2日、徳島市のふれあい健康館であった。

 日本野鳥の会県支部の三宅武支部長や日本ツル・コウノトリネットワークの金井裕会長ら8人がパネル討論。コウノトリが居着いている鳴門市大麻町で、休耕田を活用し餌場を確保している取り組みを評価する声が相次いだ。

 日本雁を保護する会の呉地正行会長は講演で、収穫後の田んぼに水を張ることで、大型野鳥の餌となるドジョウやカエルが増え、生物多様性が高まると指摘した。

 県内では2013~16年にコウノトリ18羽が兵庫県豊岡市などから飛来。15年5月から鳴門市大麻町で巣作りし、豊岡市以外で初めて定着した。ナベヅルは1980年に県内で初めて確認され、15年秋~16年春は230羽が飛来し、過去最多の67羽が越冬した。

 フォーラムには約160人が参加した。

コウノトリの定着を考える NHK徳島放送局(7/2付)

絶滅のおそれがあるコウノトリやナベヅルの生態を理解し、定着に向けて環境を守る方策などを考えるフォーラムが2日、徳島市で開かれました。

このフォーラムは、環境活動や農業に従事する人たちでつくるグループが開いたもので、徳島市の会場におよそ150人が集まりました。
フォーラムでは、まず、日本野鳥の会徳島県支部の三宅武支部長が、コウノトリの飛来状況を報告しました。

このなかでは、平成25年からことし5月にかけて徳島県内で識別できたコウノトリは18羽いて、このうち9割は1年を通して水があってエサが豊富な鳴門市のレンコン畑に飛来していたことを紹介していました。

続いて、日本ツル・コウノトリネットワークの金井裕会長が、コウノトリの生態について講演し、小魚や貝などを主食にするため生態系が豊かではないと生きていけないと説明しました。
そのうえで、コウノトリやツルの定着に向けては、▽えさとなる魚などが生息できる草の多い水路が必要となるほか、▽人の往来の多い場所では壁など目隠しを設けるなど、環境の整備が重要だと訴えていました。