国際ツルシンポジウム

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カスミが強い寒い日

8時40分頃 東干拓監視所前 5.2℃ 北西 2.2m/s
 

tenki.jp世界天気より転載

ハバロフスク 最高気温 -15℃ 最低気温 -21℃
         南南西 1m/s
         視程 -km

ウラジオストック 最高気温 -9℃ 最低気温 -16℃
           - 5m/s
           視程 -km

平壌 最高気温 0℃ 最低気温 -7℃
    0m/s
    視程 8.0km

ソウル 最高気温 2℃ 最低気温 -2℃
     北西 2m/s
     視程 7.0km

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8:40頃の東干拓監視所前
相変わらずマナヅルが強いです

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朝っぱら、いつもの場所でカワイイポーズしてるアカツクシガモ
あーもう何ですかそのふにって顔は
お姉さんは今日は忙しくて長居できないのよぉ

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実は、今朝は早朝6時からツルシンポジウム前に現地視察として荒崎・東干拓の早朝ねぐらを諸外国の方々と見て回ったのでした

大きなレンズを外国からたくさんの方が持参されていたのにはびっくり

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午前中、昨日のツルワークショップの発表内容に対してディスカッションが行われました
そして午後からは、国際ツルシンポジウムが文化会館にて行われました

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アメリカの国際ツル財団のジュリー・ランゲンバーグさんが北東アジアのツル類の現況と課題について講演されました

生息地の環境の変化による湿地の減少と、餌場を農地に移したことによって生じた農民との軋轢、気候変化によるストレス特に水の有無現存する脅威をより厳しいものにしているとのこと

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ロシア NGOアムール・ウスリー鳥類多様性研究所所長 セルゲイ・スルマッチさんが ロシアにおけるマナヅルとナベヅルの現状について講演されました

ナベヅルは辺境の未開発地域を繁殖地としており、現在生息数は安定している
一方マナヅルは、繁殖地の長期的旱魃や洪水、野火によるヒナの死亡などが主な脅威となっている

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中国 北京林業大学のグオ・ユーミンさんが、中国におけるツルの状況と課題について講演されました

ソデグロヅルの生息地の喪失と餌量の減少で個体数が徐々に減少している
タンチョウの越冬地の減少で個体数が急速に減っており、中国での個体数は500羽以下となっている。また、若い固体が少ないため個体数のバランスが正常ではない
ナベヅルは中継地においてたくさんの農作物を食べて農家の敵となっており、密猟が大きな問題となっている
マナヅルは毎年(意図的かどうかわからない)餌による毒害が問題となっており、今後とも注意を払う必要がある

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韓国水鳥ネットワークのリー・キサップさんが、韓国におけるツルの状況について講演されました

ツルの個体数を、2007から行っている韓国ツルネットワークによって11月下旬から3月中旬まで調査している
毎年飛来するマナヅルは最大3800羽で、そのうち2000羽ほどが韓国で越冬している
越冬地、中継地としては鉄原がもっとも多く利用されている

ツルのモニタリングは主に地元のボランティア、バードウォッチャー、研究者によっておこわなれ、ほぼボランティアで行われている
ツル保護のために、関連の国々との渡りに関するデータの交換や協力が必要である

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日本におけるナベヅル・マナヅルの保護状況について環境省自然環境局野生生物課長 中島慶二さんが講演されました