冬のお客さま 白浜にナベヅル

冬のお客さま 白浜にナベヅル 読売新聞(11/27付)

渡り鳥のナベヅル3羽が白浜町の田んぼに飛来し、餌をついばむなどする姿が近くの住民たちを喜ばせている。

 日本野鳥の会県支部によると、ナベヅルは体長約1メートルで、首の周囲が白く、濃い灰色の羽を持つのが特徴。生息数は世界で約1万1500羽と推定され、環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されている。多くが毎年冬、繁殖地のロシアから越冬地の日本などを訪れるが、県内各地でも羽を休める姿が見られる。

 写真は24日、近くの無職高津豊さん(76)が、ツルたちを驚かさないよう、離れた場所から望遠レンズで撮影。ツルたちは18日から、この場所にとどまっているという。高津さん自身が昨年、暖を求めて滋賀県草津市から同町に移住したといい、「親近感を持って見守っています」と笑っていた。