富田川にナベヅル 越冬地目指す途中か

富田川にナベヅル 越冬地目指す途中か 紀伊民報(10/30付)

渡り鳥「ナベヅル」(ツル科)6羽が30日、和歌山県上富田町生馬の富田川に飛来した。同町生馬の野鳥愛好者の坂井正人さん(66)が見つけた。越冬地を目指す途中、飛来したとみられている。

 坂井さんはほぼ毎日、富田川で野鳥を観察しているといい、この日も午前9時20分ごろ、タゲリという野鳥を探して訪れ、偶然ナベヅルを発見した。

 この日、日本野鳥の会和歌山県支部副支部長の津村真由美さんも現地で確認した。2羽が若い個体で、2家族の可能性が高い。以前は毎年のように紀南地方で確認されていたが、ここ5年ぐらいは確認されていないという。

 ナベヅルは体長1メートルほど。頭から首にかけて白く、体は灰黒色をした小形のツル。シベリア東北部などで繁殖し、鹿児島県出水市周辺などで越冬する