ひょっこりナベヅル 大分市小野鶴

ひょっこりナベヅル 大分市小野鶴 大分合同新聞(10/30付)

大分市小野鶴の田んぼで30日、ナベヅル6羽が飛来しているのが見つかった。日本野鳥の会県支部は「この数日、西風が強かったので、流されて来たのではないか」とみている。
 ツルは稲刈りが終わった田んぼに降り立ち、餌の落ち穂をついばんでいた。つがい2組とその子とみられる。

 ツルを目撃した近くの看板業、大石安彦さん(68)は「20年以上、ここで仕事をしているが、ツルを見たのは初めて。大きい」と驚いた。
 同支部の高野橋豊事務局長(74)によると、大分市内では3、4年前に下宗方や戸次地区でナベヅル、マナヅルを確認したが、小野鶴では初めてという。
 「ツルは北から朝鮮半島を渡り、長崎を通って鹿児島県出水市に向かう。風に流されて来たのでは」と話した。6羽は正午ごろに飛び立った。