冬本番、マナヅル飛来 玉名市・横島干拓

冬本番、マナヅル飛来 玉名市・横島干拓 クマニチこむ (12/18付)

 玉名市横島町の干拓地で、越冬のため中国北東部などから飛来したマナヅルの数がピークを迎えている。17日は、水田で15羽のツルが落ち穂をついばんだり、羽繕いをしたりする姿が見られた。

 毎年観察している日本野鳥の会県支部の満田實さん(64)=同市=によると、11月上旬に3羽が飛来。15日に新たに8羽が訪れ、幼鳥も含めこれまで計21羽が確認されている。

 同干拓地は、給餌など人的行為をしていない全国的に珍しい越冬地で、昨年は30羽が飛来した。ほかの野鳥の数が少ないため、鳥インフルエンザの感染の可能性は低いといい、現在まで周辺で異常は確認されていない。

 ツルたちは来年2月初旬まで過ごし、韓国などに飛び立つという。満田さんは「マナヅルはとても憶病。離れた車内から観察してほしい」と話している。(馬場正広)