ナベヅル:八代の1羽が行方不明 周南 /山口

ナベヅル:八代の1羽が行方不明 周南 /山口 毎日新聞(11/27付)

 ナベヅルの越冬地、周南市八代で、飛来した5羽のうち1羽の姿が25日朝から見当たらなくなった。市は「縄張り争いがあり、別の場所に移動した可能性がある」としている。

 市鶴いこいの里交流センターによると、今冬は家族とみられる第1陣3羽、つがいとみられる第2陣2羽が飛来した。行方が分からなくなったのは、このうち第2陣の1羽。

 第2陣の2羽は24日夕、ねぐらに戻るのが確認されたが、25日朝は1羽が姿を見せなかった。市職員がねぐらを調べたが、他の動物に襲われた痕跡は見つからなかった。ただ、ツル保護研究員の河村宜樹さん(82)は、「ツルのつがいは絆が強く、一緒に動くもの。2羽がつがいなら、一晩たっても一方が見えず、山で獣に襲われた可能性がある」と心配している。【土田暁彦】

愛媛)ナベヅルどっと飛来 四国、新たな越冬地に?

愛媛)ナベヅルどっと飛来 四国、新たな越冬地に?   朝日新聞 (11/27付)
 絶滅が心配されるナベヅルがこの秋から四国に大量に飛来し、新たな越冬地になる可能性があるとして、日本野鳥の会(東京)などが四国4県に保護対策を求めている。鹿児島県出水(いずみ)市が世界最大の越冬地で知られるが、感染症などの発生に備え、越冬地が複数あれば絶滅のリスクが減るという。

 ナベヅルは春から夏にかけてロシアや中国東北部で産卵と子育てをし、秋に子連れで日本に飛来。野鳥の会によると、地元住民が餌やりなど保護に力を入れている出水市では毎シーズン、世界にいる9割に当たる1万羽以上が越冬している。

 一方、市民グループの四国ツル・コウノトリ保護ネットワーク(高知市)によれば四国にはこれまで、多い年で150羽程度が飛来しているが、翌春まで越冬するのは数十羽に過ぎなかった。野鳥の会によるとこの秋は10月下旬から確認され、11月中旬時点で最大300羽近くが飛来。ため池や水田で羽を休めたり落ち穂などの餌を取ったりしながら移動し、西条市、西予市、四国中央市のほか県外では四万十市、南国市(高知)、阿南市、海陽町(徳島)などで目撃例があるという。

 野鳥の会によると、四国への飛来が増えた背景として外国での生息環境の悪化や気候の急変などが推測できるものの、はっきりとは分からないという。

 出水市で感染症が発生した場合、種の存続が危ぶまれる可能性があるとみて、環境省や野鳥の会などは越冬地の分散化を目指している。会によれば寿命が長いツルは安全な場所を越冬地として学習する一方で警戒心が強く、猟銃の銃声がしたり見学者やカメラマンらが近づきすぎたりすると定着しないという。4県とも今月15日から野鳥の狩猟が解禁されたこともあり、野鳥の会と四国ツル・ネット、日本自然保護協会など5団体が今月初め、中村時広知事ら4知事宛てに要望書を提出した。

 要望書で求めているのは飛来地近くでの銃を使った猟や夜間に休む川やため池(ねぐら)への立ち入りの自粛、ツルを見かけた場合に200~300メートルの距離を保つ、の大きく3点で期間は来年3月末まで。今月、愛媛や高知県で現地調査をした野鳥の会職員の伊藤加奈さんは「四国各地で配慮してくれれば越冬が期待できる。人間の暮らしのすぐ近くに大型鳥類がいるのはロマンがある」と話している。

■ねぐら作り 保護へ

 四国4県はそれぞれ、関係自治体や猟友会に要望書の趣旨を文書で通知したり、ホームページで配慮を呼びかけたりした。四国ツル・ネットは年明けにも銃を使った猟の禁止区域の指定やねぐらになる水辺環境の保全を国の機関や関係自治体に求める方針だ。

 保護につながる事業を計画している県もある。毎年飛来が確認されている西予市の宇和盆地近くでは愛媛県が今年度、地元からの要望を受けてため池にナベヅルのねぐらを作る。冬場に満水になるとツルのねぐらには深すぎるためで、30×15メートルの広さで水深20センチほどの浅場を設ける。周りは水深があるので天敵が近寄れないという。

 宇和盆地で長年観察を続けている旧宇和町職員の三好健二さん(62)はツルに近づきそうな散歩中の人に時間帯をずらすかルートを変えるよう頼むと協力してくれたという。「周知をしっかりするなどして一定の区域の立ち入りを規制する。それさえできれば難しい問題ではない」と話す。(清野貴幸)

     ◇

 〈ナベヅル〉 全長約100センチ。体の色が黒っぽい灰色で、鍋底に付いたすすの色に似ていることからこの名がある。世界の推定個体数は約1万2千羽。同じく出水市で越冬するマナヅルは体色が青みがかり、目の周りが赤い違いがある。どちらも環境省の絶滅危惧種。

山口にナベヅル 一挙に38羽来た

山口にナベヅル 一挙に38羽来た 山口新聞(11/18付)

山口市南部の嘉川、佐山地域にナベヅルが大挙、飛来し、地元住民を驚かせている。

同市阿知須の山口県立きらら浜自然観察公園によると、嘉川深溝地区には1週間ぐらい前から5羽程度が飛来していたが、隣接する佐山地区などに16日、一群が舞い降り、38羽を確認した。

一帯では毎年、鹿児島県出水平野の越冬地へ渡るナベヅル数羽が羽を休めるため飛来しているが、40羽前後が来るのは初めてという。同公園の原田量介園長は「渡りの途中に低気圧が近づき、強い南風に押し戻されて下りたのではないか」と話す。

飛来地には情報を聞いたアマチュアカメラマンが集まり、シャッターチャンスを狙っているが、原田園長は天候が回復次第、飛び立つとみている。

田んぼにナベヅル5羽飛来

田んぼにナベヅル5羽飛来 TYSテレビ山口 (11/16付)

山口市の田んぼに5羽のナベヅルが飛来しているのが確認されまし
た。
ナベヅルが飛来したのは、山口市深溝の田んぼです。
きらら浜自然観察公園によりますと、少なくとも1週間前から2家族と1羽の合わせて5羽が羽を休め
ているということです。稲刈りが終わった田んぼで、エサをついばんでいました。

山口市深溝では、2002年にもナベヅルの飛来が確認されています。
周南市の鶴いこいの里交流センターによりますとこのあと移動する可能性もありますが、エサやねぐらの条件が整っていれば、長く滞在することもあるということです。
飛来を耳にして観察に訪れる人たちの姿も見られました。
大きな望遠レンズを付けたカメラで写真を撮るなどしてやってきたナベヅルを遠くから見守ってい
ました。

越冬、今年もここがいい 長浜干拓にマナヅル飛来

越冬、今年もここがいい 長浜干拓にマナヅル飛来 佐賀新聞(11/14付)

伊万里市東山代町の長浜干拓に、冬の到来を告げるマナヅル2羽が飛来し、越冬態勢に入った。稲刈りが終わった田んぼなどで仲良く餌をついばんでいる。

 マナヅル2羽は10月31日午後4時に飛来が確認された。つがいとみられ、「伊万里鶴の会」の一ノ瀬秀春代表は「餌を探す際の行動の特徴などから、昨年ここで越冬したうちの2羽だろうと思う。今シーズンも2月中旬までここで過ごす可能性が高い」と話す。

 長浜干拓の今年の初飛来は10月27日夕方、ナベヅル102羽が1泊して羽根を休め、翌朝にそろって南へ向かったという。

 伊万里市は、中国とロシアの国境のアムール川一帯から、鹿児島県の出水平野へ向かうツルの飛来コース上にあり、昨シーズンは長浜干拓でマナヅル187羽、ナベヅル6羽の飛来が確認された。