ナベヅル:八代の1羽が行方不明 周南 /山口

ナベヅル:八代の1羽が行方不明 周南 /山口 毎日新聞(11/27付)

 ナベヅルの越冬地、周南市八代で、飛来した5羽のうち1羽の姿が25日朝から見当たらなくなった。市は「縄張り争いがあり、別の場所に移動した可能性がある」としている。

 市鶴いこいの里交流センターによると、今冬は家族とみられる第1陣3羽、つがいとみられる第2陣2羽が飛来した。行方が分からなくなったのは、このうち第2陣の1羽。

 第2陣の2羽は24日夕、ねぐらに戻るのが確認されたが、25日朝は1羽が姿を見せなかった。市職員がねぐらを調べたが、他の動物に襲われた痕跡は見つからなかった。ただ、ツル保護研究員の河村宜樹さん(82)は、「ツルのつがいは絆が強く、一緒に動くもの。2羽がつがいなら、一晩たっても一方が見えず、山で獣に襲われた可能性がある」と心配している。【土田暁彦】