アフリカの鳥、自ら“帰宅” 脱走・放浪後、飼い主の元に /千葉

アフリカの鳥、自ら“帰宅” 脱走・放浪後、飼い主の元に /千葉 千葉日報オンライン (
8/10付)

千葉県袖ケ浦市飯富の袖ケ浦公園に迷い込んだ2羽のホオジロカンムリヅルが、市原市の飼い主の元に帰っていたことが9日、分かった。飼い主の男性(62)によると、2羽は自ら飛んでおりの中に戻ってきたという。

 2羽は7月27日からいなくなり、30日に同公園にいるのが確認された。公園にいる様子を伝えた8月3日付の本紙を見た知人が男性に知らせ、男性は同日中に訪れて好物のビスケットを与えるなどしていた。6日に捕獲しようとしたが断念し、7日午前4時半ごろ、自宅敷地内のおりにいる2羽を見つけたという。

 2羽は2014年7月に県内でふ化し、1カ月ほどして男性が引き取り飼っていた。外へ出しても勝手におりに戻っていたといい、男性は「お世話を掛けてしまったが、けがもなく安心した。もう外へは出せない」と安堵(あんど)していた。アフリカに生息するこの鳥は、野生生物の国際的な取引を規制する「ワシントン条約」の対象種だが、飼育条件はクリアしているという。