タンチョウと共存へ 鵡川河口で看板設置

タンチョウと共存へ 鵡川河口で看板設置  朝日新聞(6/15付)

鵡川の河口近くに看板を設置するメンバー=むかわ町

■むかわ・市民団体が設置

 道央圏で初めてむかわ町周辺に定着したタンチョウを守ろうと、市民団体「ネイチャー研究会inむかわ」(小山内恵子会長)のメンバーが、タンチョウとの共存を呼びかける看板を鵡川河口に設置した。

 看板は12日に2カ所設置された。「タンチョウが好きなあなたへ」という見出しのもとログイン前の続き、「昨年、心無いカメラマンに追われてヒナが用水路に落ちて行方不明になってしまった」と記し、「タンチョウに近づくことがヒナを危険にさらします。見かけても近づくことなく、そっと離れて」と訴えている。

 研究会は悲しい事故を繰り返さないよう、「そっと見守る」姿勢から、積極的に「伝えて守る」姿勢に転換し、3月に「むかわタンチョウ見守り隊」をつくった。子育ての時期に向け、町広報で町民に知らせるとともに、小冊子を作成したり、タンチョウ生息地への進入禁止標識を設置したりするなど、精力的に活動している。

 同会によると、定着6年目になる今年も無事にヒナが誕生し、今月8日から見守り活動を始めたという。小山内会長は「ヒナが無事に大きく育ってくれることを願うだけです」と話した。

 (深沢博)