ナベヅル北帰行始まる 周南・八代、11羽中まず3羽

ナベヅル北帰行始まる 周南・八代、11羽中まず3羽 山口新聞(3/26付)

本州唯一のナベヅルの越冬地、周南市の八代盆地で過ごしていたツル3羽が25日、田んぼを飛び立ち、姿を消した。シベリアに北帰行したとみられる。今シーズン、同盆地には野生のツル11羽が飛来。8羽は同盆地に残っている。

飛び立ったのは昨年10月に飛来した1羽と、同11月に飛来したつがいの2羽。25日午前10時25分ごろ、一緒の田んぼにいた3羽が、上空で旋回した後、西へ飛び立ったという。

市ツル保護研究員の河村宜樹さん(81)によると、好天に恵まれ、飛び立つ環境が整ったという。河村さんは「今月中に残り8羽も北帰行すると思う。来シーズンも八代に戻ってきてほしい」と話した。