10年越しジュニア誕生なるか ナベヅルお見合い大作戦

10年越しジュニア誕生なるか ナベヅルお見合い大作戦 大阪日日新聞(6/27付)

天王寺動物園で絶滅危惧種「ナベヅル」繁殖を キューズモールが始動 あべの経済新聞(6/19付)

あべのマーケットパーク キューズモール(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)は6月14日、天王寺動物園(天王寺区茶臼山町)で飼育しているツル「ナベヅル」(雌2羽)に繁殖を目的に雄を迎えるプロジェクトを始めた。

 国内で飼育されているナベヅルは、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)の雄1羽、天王寺動物園の雌2羽、九十九島動植物園(長崎県佐世保市)の雄1羽・雌1羽で、計3カ所で5羽。ワシントン条約で絶滅危惧種として指定されている。

同動物園は現在、母娘2羽のナベヅルを飼育している。過去に8度、繁殖に成功しており、実績は十分。しかし2002年以降は新たな個体の誕生はなく、飼育していた雄の個体が10年に死んだことから、動物園にとっても雄を迎えることは悲願となっている。

 プロジェクトは、井の頭自然文化園の雄を迎え入れて繁殖を目指し、輸送費を寄付するのが目的。同園ではこれまでツルの繁殖の実績があり、動物の個体情報を登録する制度「国際血統登録」でナベヅルを担当している。

天王寺動植物公園事務所の榊原安昭保健副主幹は「繁殖させて個体を増やすことは動物園の使命。野生では極東に局在
しているため、越冬地で病気が発生すれば一気に絶滅する危険があり、繁殖はとても重要。相性もあるが、何とかうまくいってほしい」と願う。まずは娘の個体
とのペア成立を目指すという。

天王寺動物園 鳴き声 vol.37-8 ナベヅル

当園は、世界中で飼育されているナベヅルの登録を行う担当園に指定されています。
              そのため、ナベヅルの繁殖には特に力を入れています。多くのヒナを育てるために、今年は他種のツルのペアにもナベヅルの卵を抱いてもらいました。写真は、タンチョウがふ化させ、育てているナベヅルです。

このプロジェクトのナベヅルは、ナベヅルが育てたヒナなのだろうか?
個体数回復のためカナダヅルが育ての親になったアメリカシロヅルは、他のアメリカシロヅルの個体を自分と同種の生き物であると認識できず繁殖は出来なかった。

種の保存を考えて増やすのであれば、自然の繁殖・育雛に沿った計画にして欲しい。