移送ナベヅル2羽放鳥へ 山口県周南市

移送ナベヅル2羽放鳥へ 中国新聞(10/16付)

鹿児島県出水市から保護ヅルを移送する事業で、周南市八代市ツル保護協議会は15日、今季は2羽を放鳥することを決めた。研究者らでつくる専門委員会で新たな対策の検討も始める。

 放鳥するのは八代の市鶴保護センターで飼育中の雄2羽。2010年3月と12年3月に移送され、4歳以上と3歳とみられる。八代に野生ヅルが飛来した後、11月中旬から12月上旬にかけて放す予定。

 06年に始まった事業でこれまで16羽が移送され、12羽を放鳥したが、八代に再飛来した例はない。このため委員から、けがをして飛べないツル約10羽を囲いの中に放ち、ツルを呼び寄せる方法の提案があり、協議会は専門委員会で検討することを決めた。