環境省 鳥フルマニュアルを読んで

環境省 鳥フルマニュアルを読んで思ったこと。

p98 死亡野鳥調査で回収された鳥類の種と数という表がある。
種と回収数と、陽性が出た数の一覧。

スズメなども表中に上がっているが、環境省の掲げた「高病原性鳥インフルエンザウイルスに対し、感染リスクの高い日本の野鳥種33種」の中にスズメは入っていなかった。
それで検査されず、また市民からの連絡があっても回収すらされなかったケースも多かったのではないだろうか?その点で一覧中に、情報の格差が鳥種別にあると思う。

県内で野鳥死骸情報相次ぐ 県が受付窓口設置 ハヤブサ鳥インフル陽性後
 下野新聞(2011 2/28付)

県は野鳥との接し方について(1)素手で触るなど野鳥との過度な接触は避ける(2)死んだ野生動物は素手で触らな
い(3)排せつ物に触れた場合は手洗いやうがいなどをする-などと注意を喚起。「感染リスクが高い種は1羽でも連絡を、その他の種は10羽以上死んでいる
場合は連絡してほしい」と呼び掛けている。

との記事がある。

全ての死骸の検査は作業量の問題でできなかったかもしれないが、現場の人間が状況などを判断してリスク種以外のケースでも検査をした個体があったのだろうと思う。反対に、マニュアル通りのことしかしませんという都道府県・市町村もあったのではないだろうか?

あくまで感染リスクの高い日本の野鳥種33種のリストであって、それ以外の種がかからないわけではないということを充分に理解しておくことが重要だと思う。そしてウイルスが変化していないとも限らないということを考えておかなければならないと思う。

万全の体制を整え、今年は何事もなく幸せに野鳥を見ていられればと願っています。