北帰行第23陣 3月も終わり 

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曇、時折南寄りの風。普通だったら北帰行しそうにない天気。

9時30分頃 羽数調査場所 15.9℃ 東3.9~南東2.6m/s

tenki.jp世界天気より転載 

ハバロフスク 最高気温 6℃ 最低気温 -3℃
         南南東 1m/s
         視程 -km

ウラジオストック 最高気温 10℃ 最低気温 -1℃
           南南東 6m/s
           視程 
-km

平壌 最高気温 12℃ 最低気温 -3℃
    南東 1m/s
    視程 -km

ソウル 最高気温 9℃ 最低気温 4℃
     南東 3m/s
     視程 -km

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朝通りがかった東干拓で、ナベヅル4羽。
帰る気ないんだろうな・・・

だがその後、荒崎に来ていたらしい。
私のあとに、ここを通った監視員さんがツルがいないのを確認されたらしい。

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目隠し網のない荒崎は、とても広く見える。
ほとんどこの場所に集まっていて、他の田んぼにはぱらぱら何羽かいる程度。

今朝早く羽数を数えられた方が、ツルは815~820羽程いたと教えてくださった。

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クロヅル幼鳥もいました。
最近、一気に首元が黒くなってきているように見える。

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カメラマンが歩いたりしていて、それまでもちょっと全体が飛んだりはしていたんだけど、9時55分、ツルたちがある程度の数いっせいに飛び始めた。

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一気にものすごい数のツルたちが、まっすぐ羽数調査場所に向かって飛んできました。
すごい迫力。

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クロヅルやマナヅルが混じっていないか、よ~くチェック。

そして今日の第2陣が、57分にまたもやものすごい数のツルたちが一斉に一気に飛び立ち、こちらに向かってくる。

つられて飛び出したんだろう、先の天気に不安を覚えたらしいナベヅルが10時02分頃から荒崎に戻りだしてきた。

第3陣が10時04分に、第4陣が10時15分に飛び出していった。
ほとんどのツルがすごい勢いで港方向にまっすぐに向かっていき、遠くの方で旋回上昇しているのが見えた。

天気も悪いのに必死に帰ろうとしていたみたいだったけど、10時半頃にどんどん荒崎に帰ってくるものが飛び立った田んぼへ降りてきた。

本日の北帰行 ナベヅル 651羽

行く方向の天気が悪そうなんだけど、諌早干拓や対馬に降りたのだろうか?

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クロヅル幼鳥、いました。

保護区期間も終わり、明日から給餌は無し。
車もバンバン通ってます。

これからは、農作業も頻繁に行われるようになるでしょう。
荒崎にツルを見にこられる方は、十分に車の通行に気をつけてツルを見てくださいね。狭い農道ですので、離合(車のすれ違い)はとても難しいです。トラック・トラクターなどお仕事されている農家の方に迷惑を掛ける事のないようお願いします。
ツルやツル好きの印象も悪くなっちゃいますよ。

私も今朝、クロヅル見てたらクラクション鳴らされちゃいました。
反省。

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蕨島に幼鳥2羽だけ、離れて行動。
みんなと一緒にいた方がいいと思うよ~

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出水市東部・山間の棚田。
今日は、棚田の下のほうでくつろぐマナヅル2羽。
(朝から荒崎では確認できなかったし、北帰行中も確認できず。今日は飛ばなかったみたい)
幼鳥もこの場所にだんだん慣れてきたのか?昨日のような、びくびくした様子はなくなっていた。この場所でずっと過ごすのかなあ。

北帰行第22陣

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北は雲に覆われている。

8時頃 羽数調査場所 8.8℃ 北東 1.1~1.8m/s

tenki.jp世界天気より転載 

ハバロフスク 最高気温 4℃ 最低気温 -8℃
         西南西 6m/s
         視程 -km

ウラジオストック 最高気温 5℃ 最低気温 -5℃
           南南東 4m/s
           視程 
-km

平壌 最高気温 13℃ 最低気温 0℃
    西 3m/s
    視程 -km

ソウル 最高気温 11℃ 最低気温 0℃
     東北東 2m/s
     視程 -km

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今日は張り切って、6時に羽数調査場所に到着。
朝の内は天気が持つ予報で、ツルたちも飛んでいかないかな~と。

ちょうど6時にねぐら立ち。ねぐらからセンター前農道西の農道へ、ちょっとだけ移動。
道路に上がって何かをついばんでいるみたい。
その後、6時半頃日の出。

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7時過ぎにエサまきが始まった。
一旦飛んで避難するツルたち。

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それからは、エサに夢中。

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今日は、8時頃から目隠し網の撤去が行われていました。
午前中ですべて取り払う勢いで作業が進んでいました。

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9時52分、2羽+3羽+2羽が飛び始めた。
10時01分に雨掛け山を越え姿が見えなくなった。
その後、続々と飛び出すツルがいたがなかなか前進できず、戻ってくるツルたちも多い。
高く高く点点の大きさになって飛んでいたツルもいたが、ほとんど荒崎に帰ってきて、初めの方に飛んだツルたちのみが北帰行できた様子。

本日の北帰行 ナベヅル 48羽

同じ頃、目隠し網の撤去作業でたくさんのツルが旋回。北帰行するのかどうかあやしいツルが沢山飛んでいました。羽数調査の監視員さんは大変そうでしたよ。

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北帰行の飛行中、ナベヅルとはちょっと離れて飛ぶマナヅルが。
出水の東の方にいたマナヅルか?
その後、東干拓に降りたように見えた。

このマナヅルと思われるツルがいた場所は、荒崎から直線距離でも10キロ位ある場所なので、他に3羽目のマナヅルがいたのか?とも思ったけれど、足の状態があまりに似ている。

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気になって荒崎・東干拓近辺を探すけれど、クロヅル幼鳥1羽は見つけたがマナヅルが2羽とも見つからない。
お昼すぎから、足の悪いツルがいた出水の東側地区の田んぼへいってみると・・・

棚田の上のほうからマナヅルが2羽!飛んできました・・・

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R05幼鳥と足の悪い成鳥が、2羽で行動していました!
成鳥が北帰行にチャレンジした時、同じ種同士見つけあって足の悪い成鳥がここにR05を連れてきたのか、R05が成鳥についてここまで来てしまったのか・・・

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少し見づらい場所に2羽が移動したので私もちょっとだけ近くへ寄ったら、成鳥は1羽でいつものように棚田の下に1羽で降りて隠れこちらを伺い、私がそこまで行かないと見ると1羽だけでリラックスして羽づくろいを始めました。

棚田の利用法?を知らないここに来たばかりのR05幼鳥は、成鳥がいつの間にか勝手に自分から見えなくなるし、こちらを警戒するにも不案内な場所でかなり戸惑っているようでした。あまりにかわいそうなので、すぐにその場を離れて帰ってきましたよ。

幼鳥の面倒見なさい!成鳥!

これからこの2羽はどうするかなあ・・・
幼鳥は荒崎に帰って過ごして、次の北帰行でナベヅルと帰った方が良いような気もするけど・・・
これからお天気は下り坂。週末にちょっと良い予報。

今日、ツル保護監視員の時吉さんに、エサまきは3月いっぱいと聞いた。(以前の書き込みを見られた方すみません。訂正します。)
目隠し網はなくなったし、これからは人通り・車通りや農作業も多くなるでしょう。
シベリアに早く帰って~

心の痛む出来事

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晴れですが、北帰行できないような強い風が吹きつけてます。

8時55分頃 観察センター前 12.0℃ 北 3.5m/s(MAX 5.6m/s)

tenki.jp世界天気より転載 

ハバロフスク 最高気温 3℃ 最低気温 -9℃
         西 2m/s
         視程 -km

ウラジオストック 最高気温 4℃ 最低気温 -8℃
           北 4m/s
           視程 
-km

平壌 最高気温 12℃ 最低気温 -1℃
    南東 1m/s
    視程 -km

ソウル 最高気温 7℃ 最低気温 0℃
     西北西 2m/s
     視程 -km

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観察センター前の農道から一本西の農道上付近に、ツルたちが集まっています。
工事をしている場所を避けてここに小麦を撒いてあるので、餌を食べるためツルが集まっています。

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この農道の西側にマナヅルR05発見。
この近くにクロヅル幼鳥もいました。

10時頃、ナベヅル2羽が江内上空を旋回し、その後をついて?3羽の合計5羽が上空高く飛び、雨掛山のアンテナのかなり左側に消えた。北帰行したか?と思ったら、どんどん風に流されて戻ってくるのを発見。1羽増えて6羽になっていた!双眼鏡で見ても、ちっちゃな点にしか見えないくらい高度が高く、途中で戻されてくるのを見失う。その後、2羽戻ってくるのを確認。高い高い上空から降りて戻ってきた。

本日の北帰行はなし。

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お昼ごろ、暖かくてゆっくり。

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溝に降りて、水を飲むツルたちも多い。

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お昼過ぎた辺りから、観光客の方々や取材の方?が何組も車でやってきた。
観光目的の方は、なぜが徒歩で鶴見・散策される方が多い。
歩いてどんどんツルに近寄って、かなり近くまで接近しようとするので、人間が恐ろしいツルから丸見え。ツルたちは、すべて上空へ飛んだ。
(ツルを車内で見ていれば、外に出て人間の形をツルに見せてツルを見るよりもずっとずっと近くで見られます)

何組かの観光客の皆さんは、逃げて遠くに降りたツルも追って見に行こうとするので、ツルが降りられる安全な場所が少なくなった。次々にやってくる観光客と、作業し続けている保護区内の工事車両に近づきたくないのとで、ツルたちは地上に降りるのを躊躇しているのか、東干拓方面や荒崎上空でかなり長い間飛び続けた。

きっと悪気はないのだろう。
でも、もう北帰行のための体力を蓄え、温存しなければいけない時期。
恐怖で上空を右往左往して飛ぶツルたちを見ていると、とてもとても悲しくなった。

19時頃、ライブカメラで荒崎の様子見ていたら、エサの撒かれた農道上に集まっている。寝るギリギリまで食べようとしているのだろう。

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飛んで逃げなかった3羽。
肝が太いのか、それとも体力がないのか?

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蕨島で、幼鳥2羽だけで行動していたナベヅル。
団体に入ってなくて大丈夫?

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東干拓の田んぼで、ヘラサギを見つけました。
クロツラヘラサギは、1羽で帰ったのか?見当たりませんでした。
まだいたね~

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敬愛なるT先生に、セイタカシギが来ていると教えていただきました。渡り途中の鳥たちとも会える季節ですね。

保護ヅル移送ニュースまとめ

保護ツル6羽を山口・周南市へ移送 出水市ツル保護センター 南日本新聞
出水の保護ヅル6羽、八代に到着 今秋にも放鳥予定 山口新聞

八代盆地へ来るナベヅルの渡来数回復に向けた放鳥事業で、27日出水市から山口県周南市へ出水で保護されたナベヅル6羽が移送され、八代盆地の保護施設に入れられた。

八代にトラックで6時間半かけて運ばれたナベヅル6羽は、移送途中に暴れることもなく、到着後も非常に落ち着いた様子だったと言う。
その後ツルは保護センターのケージに入れられ、元気よく羽ばたいて飛び出たり水場に集まって仲良く水を飲んだり、早速エサを食べるものもいたらしい。

早ければ、今秋にも放鳥される予定。