宮古島にナベヅル飛来

宮古島にナベヅル飛来 琉球朝日放送(12/30付)

12月27日、宮古島に渡り鳥のツルがやってきているのが確認されました。2017年の干支、酉年を前に縁起が良いと話題になっています。

宮古島市下地地区の畑で羽を休めているのは絶滅危惧種にもなっているナベヅルです。

ナベヅルはアジア大陸やロシアなどで子育てをし冬場に暖かい日本にやってきます。全体的に濃い灰色で、首から上が白いのが特徴です。

周辺の農家の話では、これまで見かけることはなかったということで、宮古島に飛来して間もないものとみられています。

ナベヅル、越冬せず…高知・四万十で3年連続

ナベヅル、越冬せず…高知・四万十で3年連続  読売新聞(12/30付)

 高知県四万十市でのナベヅルの飛来が11月25日を最後に確認されず、今シーズンも同市で越冬しない見通しとなったことが、ツルの越冬地づくりに取り組む「四万十つるの里づくりの会」の観察でわかった。

 鳥インフルエンザが流行し、伝染病対策として越冬地の分散化が喫緊の課題となっている中、関係者は来シーズンに望みをつないでいる。

 同会によると、10月27日にナベヅル13羽が初飛来。昨シーズンより2日早く、2013年以来の越冬が期待されたが、同29日の39羽をピークに徐々に減少。11月11日には確認できるツルはゼロになった。同16日に11羽が飛来したものの、同25日の2羽を最後に同市内では飛来が確認されていないという。

 徳島県や愛媛県への飛来も少なかったといい、佐伯達雄事務局長は「四万十市では、ツルのねぐらも毎年変わるなど、越冬のパターンが確立されておらず、簡単には越冬地にはなれないということだろう。残念だが、来シーズンに期待したい」と話している。

群れとはぐれた? 絶滅危惧種のナベヅル、酒田飛来

群れとはぐれた? 絶滅危惧種のナベヅル、酒田飛来 山形新聞(12/11付)

 酒田市丸沼で10日、鹿児島県などで越冬する渡り鳥で、環境省が絶滅危惧種に指定しているナベヅルが確認された。月山ビジターセンター(鶴岡市)の加藤一之解説員などによると、ナベヅルは2014年に三川町で確認されたことがあるものの、庄内地方での目撃は珍しく、県内で飛来が確認されたのは1975(昭和50)年以降、数回という。

 同市丸沼で野鳥を観察していた庄内町余目の穂積進さん(69)、とし子さん(69)夫妻が発見。6日にも近くで目撃したという。進さんは「白鳥に交じっていたので目立っていた。貴重なナベヅルを2度も見られるとは幸せだ」と話していた。

 加藤解説員によると、ナベヅルの繁殖地は北方の大陸で、冬期間は南下して鹿児島県などで越冬する。確認されたナベヅルは強風であおられ、群れとはぐれた可能性があるという。はぐれたナベヅルは、雪が積もるとえさを求め、さらに南下していくことが多いとしている。

ナベヅルの紀南滞在1カ月

ナベヅルの紀南滞在1カ月 紀伊民報(12/9付)

渡り鳥のナベヅルの親子3羽が、和歌山県紀南地方で1カ月以上滞在している。このまま年を越せば紀南で初めての越冬となる。県内での越冬も6年ぶりという。日本野鳥の会県支部は「追い掛けたりせず、静かに見守って」と呼び掛けている。

 野鳥の会の津村真由美副支部長によると、ナベヅルの親子は11月上旬に白浜町の富田川周辺で初めて確認された。その後、あちらこちらで目撃され、12月8日には富田平野で仲むつまじく餌をついばむ姿が見られた。ここが安全で過ごしやすい場所と認識すれば、来年以降も越冬する可能性があるという。

 最近の県内での越冬は、1997~98年に和歌山市で最大35羽。2007~08年に美浜町の和田不毛やその周辺で最大14羽。10~11年にも同地で最大20羽。

 津村副支部長は「以前は、紀南地方にも毎年のように飛来していたが、しばらく途絶えていた。昨年は久しぶりに6羽が訪れた」と話している。

 ナベヅルは体長1メートルほど。頭から首にかけて白く、体は灰黒色をした小形のツル。シベリア東北部などで繁殖し、鹿児島県出水市周辺などで越冬する。

【1カ月以上紀南で滞在するナベヅルの親子(8日、和歌山県白浜町で)】

新たにツル3羽とカモ2羽、鳥インフル陽性 鹿児島

新たにツル3羽とカモ2羽、鳥インフル陽性 鹿児島 朝日新聞(11/28付)

 環境省は28日、鹿児島県出水市で新たにナベヅル3羽とヒドリガモ2羽から、H5N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された、と発表した。
鹿児島大が20日、独自に回収したカモ類のふんからも同じ型の高病原性ウイルスが検出された。

 出水市でカモから検出されたのは今季初めて。
ツルやカモは21~23日に死んだり弱ったりした状態で見つかり、鹿児島大で確定検査をしていた。このうち、ヒドリガモ1羽は、簡易検査や遺伝子検査では陰性だったが、鹿児島大が研究のために独自に確定検査し、高病原性ウイルスが検出された。